一昨年（2019）ほど前になりますが、某社の電子決済アプリを狙った不正利用が報道でも大きく取り上げられました。その中で、2 段階認証を導入していなかったことが話題になったので、2 段階認証という言葉も記憶に新しいかと思います。オンラインバンキングでは ID・パスワードの組み合わせだけでなく、キャッシュカードの裏面のプリントされた任意の数字のうち、指定の箇所にプリントされた数字を画面に入力することを求められます。2 段階認証を実現している例のひとつと言えるでしょう。
一般的なインターネット上の会員制サービスなどでは、ログインの際に ID と パスワード を入力し、その一致をもって、認証するという方法でセキュリティを保ってきていました。ただ、現実には ID には電子メールアドレスなどが使われている例も多い状況です。そうなると、電子メールアドレスは第三者も知りうる情報ということになります。そうなるとアカウントを守ってくれるものは、パスワードだけになってしまいます。そのため、パスワードを第三者にわからないようなものにする……とか、定期的に変更する……といった形でパスワードの保護を呼びかけています。
このパスワードの秘匿性が重要であることはいまも同じではありますが、現在は、ID / パスワードという 2 種の文字列の組み合わせによる認証だけでなく、さらに別の文字列の入力を要求し、その一致をもって認証するのがトレンドとなっています。これにより、さらに高度なセキュリティ環境を得られます。こうした 2 段階認証は、多くのサービスへの導入が広まっています。
Qlingo に 2 段階認証オプションを導入
そうした趨勢の中で、先日 Qlingo にも 2 段階認証を導入しました（2021/06/02）。この 2 段階認証は、物理的なキャッシュカードの裏面に印刷された数字のようなものではなく、スマートフォン（Android / iPhone）と、そこにインストールされたアプリを利用した仕組みになります。
Qlingo にログインしていただき、スマートフォンとアプリを使って、2 段階認証を有効にする ことで、次回以降のログインは、ID / パスワードの認証（最初の認証）に加え、アプリ上に表示された数字 の一致で認証をおこないます。
† : この 2 段階認証は、Qlingo をお使いの方のすべてが導入しなければいけないわけではありません。あくまでもオプション（無料）で、その導入は任意です
2 段階認証を設定した後は、次回以降のログインは、ID / パスワードでの認証に加え、スマートフォンを使った認証の二段構えの認証をクリアすることで、Qlingo をご利用いただけます。より高度なセキュリティでの翻訳原稿 / 訳文を保護をご希望の方は、お試しいただければ幸いです。
詳しい説明は、 Qlingo マニュアル の 2 段階認証（MFA）の設定・解除 でご案内しておりますので、ご参照ください。