このページでは、Qlingo で作成したプロジェクトの編集方法について説明します。
§01 : エディタの概要
プロジェクト一覧 ページから、編集したいプロジェクトの をクリックして、エディタを起動します。
† : 翻訳完了 となっているプロジェクトであれば、 をクリックして、エディタを起動できます(上図の例では、CACA63C489 / DE14F0253F がエディタを起動可能です)
翻訳完了 のプロジェクトの をクリックすると、その自動翻訳結果をエディタで開きます。
エディタでは、原文と訳文をパラレルに 1 つずつ表示し、左右の対比をしながら、編集できます。
- 原文 / 訳文を 1 文ずつ表示
1 文(文章ではなくても、改行で終了する文字列を 1 セグメントと呼びます。 - 左列のセルに原文を表示
左列のセルには、原文が 1 セグメントずつ表示されます(以後、原文セルと呼びます)。 - 右列のセルに訳文を表示
右列のセルには、訳文が 1 セグメントずつ表示されます(以後、訳文セルと呼びます)。
訳文の編集が必要な場合はエディタで修正を加え、その結果を保存することで、翻訳結果に反映できます。
§02 : エディタの操作
編集したい訳文セルをクリックし、必要に応じて、修正します。
編集していたセルから他のセルに移動する(離れる)と、変更を自動保存します。
§02-01 : 操作アイコンについて
画面上部のアイコンとその機能の概要について、左から順に説明します。
† : 一部の機能は、ショートカットキー(キーの組み合わせ)でも実行できます。それらについては、 で表します
- 前へ戻る : プロジェクト一覧ページへ戻る
- 保存 : 変更を保存する
- 検索・置換 : 原文・訳文にある文字列を検索・置換する
- 拡大 : 原文・訳文にある文字列を拡大する
† : 一部拡大できない場合があります。また、ブラウザによってはレイアウト崩れが発生する場合もあります - 拡大 : 原文・訳文にある文字列を縮小する
† : 一部縮小できない場合があります。また、ブラウザによってはレイアウト崩れが発生する場合もあります - 元に戻す : 直前に行った操作を元に戻す(Undo)
- やり直す : 元に戻した操作をやり直す(Redo)
† : 直前に 元に戻す を使っていない場合は、この機能は利用できません - 確定 : 作業が完了した訳文セルを確定する
: 確定 = Ctrl + Enter / 未確定(確定解除) = Ctrl + Shift + Enter - 訳文クリア : 作業中の訳文セルの文字列を消去する
: Ctrl + D - 原文を訳文へコピー : 原文セルの文字列を訳文セルにコピーする
† : 原文セルの内容をそのまま訳文セルにコピーしますので、訳文セルに記載されていた内容は上書きされます。ご注意ください
: Ctrl + I - 原文セルを分割する : 選択中の原文セルをカーソルの位置で分割する
- 次の原文セルとマージする : 選択中の原文セルを次のセルと結合する
- レイアウト切替 : 原文・訳文のレイアウトを切り替える
初期設定では、原文・訳文セルが左右に表示されています。切り替えると、原文・訳文セルが上下に表示されます。 - ダウンロード : 訳文・対訳・原文をダウンロードする
† : 詳しくは、ユーザガイド > プロジェクト一覧について の §02 : プロジェクトをダウンロードする をご参照ください - 設定 : 設定メニューを表示します(現在はショートカットキーのみの表示)
§02-02 : 操作の詳細
ここでは、前節で説明した操作のうち、(検索・置換) / (確定) / (原文セルを分割する) / (次の原文セルとマージする) / (レイアウト切替)について説明します。
: 検索・置換
原文セル・訳文セル中の任意の文字列の検索、訳文セル中の任意の文字列の検索・置換ができます。
-
をクリックすると、検索・置換のインターフェイスが表示されます
fig. 1 : をクリックする前
fig. 2 : をクリックした後
-
文字列の検索 : 原文セル・訳文セルから、任意の文字列の検索ができます
原文、または訳文の検索入力欄に任意の文字列を入力します。
次に画面右の をクリックします。検索入力欄に入力した文字列を含むセルだけが表示されます。
検索文字列とマッチした文字列は、赤字で表示されます。fig. 3 : 訳文セルから 栄養 を検索
fig. 4 : 訳文セルから nutrition を検索
-
文字列の置換 : 訳文中の文字列の置換ができます
訳文の検索入力欄に任意の文字列を入力し、 をクリックします。
検索語とマッチした文字列を含むセルだけが表示されます。検索語は赤字で表示されます。fig. 5 : 訳文セルから obesity を検索
訳文の検索入力欄の下の置換文字列入力欄に、置換後の文字列を入力し、置換 または すべて置換 のボタンをクリックします。
fig. 6 : 訳文セルから obesity を検索し、置換文字列入力欄に fatness を入力
置換 : 1 件ずつ確認しながら置換が可能
fig. 7 : 置換 をクリックして、1 件めの置換を完了した画面
最初の訳文セルで文字列の置換(obesity → fatness)を実行し、2 番めの訳文セルで が検索文字列(obesity)がハイライトされている状態
† : 訳文セルの置換が完了したら、(クリア)をクリックして、検索を解除しますすべて置換 : 該当する文字列すべてを一括で置換が可能
fig. 8 : すべて置換 をクリックして、すべてを置換しようとしている画面(アラートメッセージが表示されます。一括置換前の状態に戻すことはできません)
† : すべての訳文セルの置換が完了したら、検索は自動で解除されます。すべて置換した場合は、(元に戻す)は使用できませんMEMO : 大文字・小文字の区別をして検索したい場合は、 の左側にある、Aa に ✓ を入れてください
fig. 9 : Aa に ✓ が入っていない場合 = 該当の 3 セグメントを表示
3 セグメントめに Obesity の記載があり、それも検索対象となっている
fig. 10 : Aa に ✓ が入っている場合 = 該当の 2 セグメントを表示
fig. 9 で検索結果に表示されていた Obesity を含むセグメントが表示されない
: 確定
をクリックすると、編集・チェック作業が完了した訳文セルを確定できます。
-
任意の原文・訳文セルを選択しているとき(fig. 11)に、 をクリックすると、訳文セルの右の (未確定 / 確定解除)が (確定)に変わります(fig. 13)
編集・確認作業が完了した行とそうでない行を区別するのに便利です。
訳文セルの右の を直接クリックすることでも、確定 / 確定の解除ができます。
: 確定 = Ctrl + Enter / 未確定(確定解除) = Ctrl + Shift + Enterfig. 11 : (未確定 / 確定解除)の状態
fig. 12 : (確定)の状態
- 確定した訳文には、QA(Quality Assurance)が適用されます。スペリングミスや数値の不一致などのチェックをおこないます
: 原文を分割する
日本語の長い文章を英語に翻訳するとき、2 つの文に分割したほうが、より自然な翻訳結果になる場合があります。このようなときに使える機能です。
-
選択中の原文セルの分割したい場所にカーソルをあて(fig. 13)、 をクリックすると、その原文セルは分割されます(fig. 14)
fig. 13 : 「増加していることから、」と「この増加傾向を」の間にカーソルをあてています
fig. 14 : をクリックして、原文セルを分割します
訳文セルは分割されません = 分割後にできた訳文セルには、訳文は表示されません
† : この操作は (元に戻す)が使用できません。分割したセグメントを元の 1 つのセグメントにもどすには、次の のマージ(結合)機能をご利用ください
: 次の原文セルとマージする
複数の英語の短い文章を日本語に翻訳するとき、2 つの文を 1 つにマージ(結合)したほうが、より自然な翻訳結果になる場合があります。このようなときに使える機能です。
-
任意の原文セルを選択しているときに、 をクリックすると、その原文セルは次の原文セルとマージできます。また、訳文セルも同様にマージされます
fig. 15 : マージ前
fig. 16 : をクリックして、選択した原文セルと次の原文セルをマージ(結合)します
マージされたセグメントの間には、 が訳文セル中に表示されます
fig. 17 : マージした原文セルの を再度クリックすると、マージを取り消します
† : (マージ)を解除しても、訳文は元にもどりません(訳文セルは空欄になる)。ご注意ください
: レイアウト切替
初期設定では、原文セル・訳文セルが左右に表示されています。 をクリックして、1 セグメントずつ原文セル・訳文セルを上下に表示するレイアウトに切り替えできます。
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fig. 18 : エディタの初期画面
fig. 19 : をクリックして、上下表示のレイアウトに切り替え(もう一度クリックすると元にもどる)
§02-03 : その他の機能
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自動翻訳結果の挿入 :
右側の訳文セルには、あらかじめ自動翻訳結果が入力されていますが、誤操作で訳文を消してしまった際などは、再度自動翻訳結果を挿入することができます。原文または訳文セルを選択すると、画面右側の CAT セクションに自動翻訳結果が表示されます。CAT セクションにマウスオーバーすると、セクションの色が変わります。CAT セクションの色が変わった状態でダブルクリックすると、訳文セルに自動翻訳結果が挿入されます。
fig. 20 : 自動翻訳結果が訳文セルに表示されている
fig. 21 : この訳文セルを編集しようとして、誤操作で訳文セルの自動翻訳結果が失われてしまった
† : この状態においても、訳文セルの左の CAT セクションには、元々の自動翻訳結果が表示されていますfig. 22 : CAT セクションの自動翻訳結果をダブルクリックする
自動翻訳結果のダブルクリックで、訳文セルは自動翻訳結果(初期状態)にもどる
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QA(Quality Assurance)機能 :
訳文を確定すると、QA 機能が適用されます。スペルミスや、数字の抜けなどをチェックします。問題が見つかった場合は、(確定)の右側の が、 に変化します。画面右下の QA セクションに、指摘内容が表示されます。
fig. 23 : となった点は、画面右下の QA セクションに表示される
原文セルに含まれている数字が、訳文セルには存在していないという 2 点の指摘が存在している状態
fig. 24 : 修正をおこなうと、 が になる(QA セクションの指摘も表示されない)
fig. 25 : となった点は、画面右下の QA セクションに表示される
ミススペリングの可能性があるとして、3 件指摘されている
† : 上図の例では、実際にはスペリングミスではないものが指摘されています(専門用語などエディタの辞書に登録がない語彙のスペリングミスは、QA で指摘される可能性があります)fig. 26 : 修正が必要ない場合は、指摘の右に設置された skip のチェックボックスに ✓ を入れると、 が になる
スキップした指摘は、それ以降は指摘対象外となる
fig. 27 : 下線付きで指摘されたスペリングミスは、その指摘をクリックすると訂正候補が確認できる
訂正候補から適切なものをクリックすると、指摘箇所に挿入(上書き)可能
QA による指摘がある場合は、指摘数がエディタ上部の アイコンにバッジ表示されます。
fig. 28 : 3 件の指摘があり、 のバッジに 3 と表示されている
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メモ機能 :
セグメントごとにメモを残すことができます。気になる箇所にメモを残して、あとでまとめてチェックするなどの用途にご利用ください。fig. 30 : 訳文セルの右に配置された をクリックして、メモを記入。OK をクリックして、保存する
fig. 31 : が に変わり、メモが保存されていることがわかる
保存したメモがある場合は、エディタ上部の アイコンにバッジ表示される
MEMO : 多くのブラウザには、スペリングミスのチェック機能があります。Qlingo のマニュアルでは、ブラウザ独自のスペリングミスチェック機能はオフにしてスクリーンショットを作成しています。
fig. 29 : Google Chrome の場合、ミススペリングが疑われる文字列には、赤の波線が下線として表示される