このページでは、Qlingo の訳文に事前登録した対訳文を適用する方法について説明します。
- §01 : 翻訳メモリとは
- §02 : 翻訳メモリの登録方法
- §03 : 登録済みの翻訳メモリを編集・削除する
- §04 : 翻訳メモリの適用方法
- §05 : 翻訳メモリの適用をエディタで確認する
- §06 : 翻訳メモリをエクスポートする
- §07 : 共有翻訳メモリについて
§01 : 翻訳メモリとは
Qlingo で翻訳をおこなった際に、意味的には間違っていないけれども、違う訳文で翻訳させたいということがあるでしょう。例えば、製品の取扱説明書などに頻出する文の訳を統一したい場合などがこれに該当します。その際に使える機能が、この 翻訳メモリ 機能になります。
翻訳メモリ に登録された対訳は、その翻訳メモリを適用して翻訳することで、その翻訳結果に反映されます。
例えば、Qlingo で
原文 : 添付のドキュメントをご参照ください。
訳文 : Please refer to the attached document.
……が得られたとします。
もし、添付のドキュメントをご参照ください。 = See the attached document. という定訳で統一しているのであれば、これを翻訳メモリに登録します。定訳が 翻訳メモリ に登録され、翻訳時にその翻訳メモリを翻訳結果に反映した場合、
原文 : 添付のドキュメントをご参照ください。
訳文 : See the attached document.
……のように変換されて、訳文に反映されます。
上記の例では、日本語から英語への翻訳に適用される例としてご紹介しましたが、この 翻訳メモリ は英語から日本語の場合においても適用できます。
† : ただし、日本語から英語の翻訳メモリとして登録された対訳は、日本語から英語の翻訳のときにだけ適用されます。英語から日本語の翻訳のときに適用したい対訳は、英語から日本語の翻訳メモリとして登録して、適用する必要があります
このような対訳のセットをそれぞれ 256 文字までをひとつのエントリとして、日本語から英語で 1,000 エントリ(セット)、英語から日本語で 1,000 エントリ(セット)まで 翻訳メモリ に登録できます。
§02 : 翻訳メモリの登録方法
Qlingo の 翻訳メモリ に対訳を登録する手順について説明します。
メニューから 翻訳メモリ をクリックしてください。以下のような画面が表示されます。
この画面から、エントリの追加・編集・削除がおこなえます。
§02-01 : 直接対訳を登録する
以下の手順で、1 エントリずつ対訳を登録できます。
- まず、日本語から英語に翻訳するときに利用する対訳を登録するのか、英語から日本語に翻訳するときに利用する対訳を登録するのか……を画面上部のタブで選択してください
† : 以下の例は、日本語から英語の対訳を登録する場合のサンプルです( = 日本語→英語 のタブをクリック) - エントリ追加 をクリックする
- エントリの入力欄が表示される
- 日本語 と書かれた下に表示された空欄に、日本語のセンテンスを入力する(最大 256 文字まで)
† : 257 文字め以降は入力できません
e.g. : 添付のドキュメントをご参照ください。 - 英語 と書かれた下に表示された空欄(同じ行)に、その日本語の対訳(英語)を入力する(最大 256 文字までの定訳など)
† : 257 文字め以降は入力できません
e.g. : See the attached document. - その行の をクリックして、そのエントリを保存する
† : 隣の をクリックすると、当該エントリの登録をキャンセルします - 登録したエントリが保存される
e.g. : 添付のドキュメントをご参照ください。 : See the attached document. のエントリを保存した状態
† : をクリックすると登録済みのエントリを編集でき、 をクリックすると削除できます
登録した翻訳メモリは、以下の方法で検索することができます。
- まず、日本語から英語に翻訳するときに利用する翻訳メモリから検索するのか、英語から日本語に翻訳するときに利用する翻訳メモリから検索するのか……を画面上部のタブで選択してください
† : 以下の例は、日本語から英語の翻訳メモリを登録する場合のサンプルです( = 日本語→英語 のタブをクリック) - 添付のドキュメントをご参照ください。 : See the attached document. / ご不明な点は、ご遠慮なくお尋ねください。 : Feel free to ask any questions. が登録されている状態
- 検索キーワードを入力する
- 検索キーワードを含む登録済みエントリが表示される
e.g. : ドキュメント と入力 → 添付のドキュメントをご参照ください。 ……が表示される
e.g. : question と入力 → Feel free to ask any questions. ……が表示される
§02-02 : 翻訳メモリをインポートする
すでに複数の対訳のセットをお持ちの場合、それを一定のフォーマットに整理することで、そのデータをインポート(読み込み / 一括登録)できます。
- まず、日本語から英語に翻訳するときに利用する翻訳メモリをインポートするのか、英語から日本語に翻訳するときに利用する翻訳メモリをインポートするのか……を画面上部のタブで選択してください
† : 以下の例は、日本語から英語の翻訳メモリを登録する場合のサンプルです( = 日本語→英語 のタブをクリック)
- インポート用のデータを作成する
作成方法は、§02-03 : インポートデータの作成方法 をご参照ください。
† : インポートできるファイルは、CSV (コンマ区切り) (*.csv) / テキスト (タブ区切り) (*.txt) / テキスト (タブ切り) (*.tsv) の 3 種類となります - インポート をクリックする
- インポート用のインターフェイスが表示されるので、登録可能なファイル セクションで登録したい翻訳メモリのファイルを選択する
- このインポート用のインターフェイスの 登録のオプション セクションで、エントリ追加 / すべてのエントリを書き換える のどちらかを選択する
- エントリ追加 : すでに登録済みのエントリがある場合、それらを残した上で追加登録が可能
- すべてのエントリを書き換える : すでに登録済みのエントリがある場合、それらを削除した上で登録が可能( = 翻訳メモリの入れ替え)
- 登録 をクリックする
これで、翻訳メモリ のインポートは完了です。
§02-03 : インポートデータの作成方法
インポートできるファイルは、CSV (コンマ区切り) (*.csv) / テキスト (タブ区切り) (*.txt) / テキスト (タブ区切り) (*.tsv) の 3 種類で、UTF-8 でエンコードされたものとなります。
Miscrosoft Excel を利用した最も簡単な作成方法をご紹介します。
Microsoft Excel 2016 よりも古いバージョンでは、UTF-8 でエンコードした CSV ファイルを作成することができませんので、ご注意ください。
- 日本語から英語に翻訳するときに利用する翻訳メモリのデータを作成する場合、Microsoft Excel の列 A に日本語のセンテンス、列 B に英語の対訳センテンスを入力して、保存する
サンプルファイル : import-sample-tm.xlsx
† : 必ず 1 行め(セル A1)から入力してください(ヘッダー行なしで作成してください)
e.g. : 列 A・行 1(セル A1) – 添付のドキュメントをご参照ください。 / 列 B・行 1(セル B1) – See the attached manual.、列 A・行 2(セル A2) – お問い合わせは、メールでお寄せください。 / 列 B・行 2(セル B2) – If you have any questions, contact us via e-mail. - 上記のファイルの保存形式を CSV UTF-8 (コンマ区切り) (.csv) として 名前を付けて保存 する
サンプルファイル : import-sample-tm.csv
† : CSV (コンマ区切り) (.csv) も拡張子は .csv で同じですが、必ず CSV UTF-8 (コンマ区切り) (.csv) をお選びください
TIP
Microsoft Excel 2016 よりも古いバージョンで作成した CSV 形式のファイルや、UTF-8 で保存されていないデータをインポートしようとすると、インポートできません。
このような場合は、以下の方法で UTF-8 でエンコードした CSV ファイルを作成することができます。
- Microsoft Excel の列 A に日本語のセンテンス、列 B に英語の対訳センテンスを入力して、保存する
† : 前述と同内容です - 上記のファイルを 名前を付けて保存 で、保存形式を CSV (コンマ区切り) (.csv) として保存する(この段階では、Shift_JIS で保存されており、UTF-8 ではない状態。UTF-8 に変換する必要がある)
- Windows 10 の場合 :
メモ帳(Windows OS に付属するテキストエディタ)で、先ほど作成したファイルを開き、文字コード に UTF-8(UTF-8 (BOM 付き) でも構わない)を指定して、保存する
Windows 10 以前のバージョンの Windows OS の場合 :
UTF-8 で保存(エンコード)可能なテキストエディタで、先ほど作成したファイルを開き、文字コードを UTF-8 と指定して、保存する
‡ : UTF-8 で保存可能なテキストエディタ(利用方法については、サポート対象外) :
TeraPad / サクラエディタ / Notepad++ / 秀丸エディタ(有償) / EmEditor(有償)macOS の場合 :
テキストエディット(macOS に付属するテキストエディタ)で、先ほど作成したファイルを開き、複製する。そのファイルを閉じるときに 標準テキストのエンコーディング に Unicode (UTF-8) を指定して、保存する
§02-04 : インポートデータ作成時の注意事項
インポートデータにカンマ(,)、二重引用符(“ ” : クォーテーションマーク)が含まれる場合、以下の点にご注意ください。
† : §02-03 : インポートデータの作成方法 で説明した Microsoft Excel を利用したインポートデータ作成であれば、以下は気にする必要はありません
- カンマ(,)を含むエントリを作成する場合 :
- エントリ全体をクォーテーションマークで囲む(” “)
e.g. :
Sales, Promotion and Public Relations Division
→
“Sales, Promotion and Public Relations Division“
- エントリ全体をクォーテーションマークで囲む(” “)
- クォーテーションマーク(” “)を含むエントリを作成する場合 :
- エントリ全体をクォーテーションマークで囲み(” “)、その中のクォーテーションマーク自体を二重にする(“ → “”)
e.g. :
If you have any questions, ask “Customer Relations Division“.
→
“If you have any questions, ask “”Customer Relations Division“”.“
- エントリ全体をクォーテーションマークで囲み(” “)、その中のクォーテーションマーク自体を二重にする(“ → “”)
§02-05 : データインポート時に表示されるエラーメッセージ
作成したインポートファイルを翻訳メモリにインポートできない場合には、以下の状況が考えられます。インポートファイルをご確認の上、問題点を解決し、再度インポートしてください。
- インポートファイルの文字コードが UTF-8 ではありません :
インポートファイルは、文字コードが UTF-8 である(UTF-8 でエンコーディングされている)必要があります。Shift_JIS や EUC-JP などのファイルはインポートできません。Microsoft Excel でインポートファイルを作成する場合は、CSV UTF-8 (コンマ区切り) (.csv) として保存してください。このメッセージが表示された場合は、インポートファイルの文字コードをご確認ください。 - インポートファイルがインポート可能なファイル形式ではありません :
インポートファイルは、文字コードが UTF-8 である(UTF-8 でエンコーディングされている)必要があり、コンマ切りの CSV ファイル(拡張子 : .csv)、タブ区切りのテキストファイル(拡張子 : .txt / .tsv)のいずれかでなければなりません。Microsoft Excel でインポートファイルを作成する場合は、CSV UTF-8 (コンマ区切り) (.csv) として保存してください。このメッセージが表示された場合は、インポートファイルのファイル形式 / ファイル名をご確認ください。 - 登録可能なエントリ数(1,000 エントリ)を超過しています :
翻訳メモリ に登録可能なエントリは、日本語→英語 / 英語→日本語 のそれぞれで、最大 1,000 エントリとなります。すでに 10 のエントリが登録されている場合は、990 エントリまでの登録が可能です( = 991 エントリ以上のインポートファイルは登録できません)。このメッセージが表示された場合は、登録済みのエントリ数、インポートファイルに含まれるエントリ数を確認してください。 - 登録可能な文字数(256 文字)を超過したエントリがあります :
翻訳メモリ に登録できるのは、日本語 / 英語それぞれ、256 文字までのエントリとなります。このメッセージが表示された場合は、インポートファイル中に 256 文字を超えるエントリが含まれている可能性がありますので、そちらを修正してください。 - インポートファイルに不適切なデータがあります :
このメッセージが表示された場合は、いくつかの原因の可能性があります。インポートファイル中の不適切なエントリの行番号が表示されますので、その行番号のエントリをご確認ください。以下の問題の具体的な例については、import-sample-error-tm.csv をダウンロードして、Mircosoft Excel で開くとご確認いただけます。- 日本語 / 英語のエントリ中に文字列の記入のないエントリが含まれている :
日本語 / 英語のいずれか、あるいは、どちらにも文字列の記入のないエントリをインポートファイルに含むことはできません。
† : サンプルファイルの 1 – 3 行めがこれに相当します - 日本語 / 英語のエントリ中に不要な改行が含まれている :
Microsoft Excel で作成したインポートファイルによくある問題です。日本語 / 英語ともに、エントリ中に改行を含むことはできません。
† : サンプルファイルの 4 – 5 行めがこれに相当します - 日本語 / 英語以外の余分な文字列が含まれている :
Microsoft Excel で見た場合、エントリとして有効なのは、列 A / B だけに文字列が記入されている場合です。それ以外の文字列をインポートファイルに含むことはできません。
† : サンプルファイルの 6 行めがこれに相当します - 不適切なカンマ / 二重引用符が含まれている :
詳しくは、§02-04 : インポートデータ作成時の注意事項 をご参照ください。
- 日本語 / 英語のエントリ中に文字列の記入のないエントリが含まれている :
§03 : 登録済みの翻訳メモリを編集・削除する
登録済みの 翻訳メモリ に間違いがあった場合の編集方法、不要になった場合の削除方法について説明します。
§03-01 : 登録済みの翻訳メモリを編集する
- 編集したいエントリの右の をクリックする
- 編集したいエントリの修正をおこなう
- 編集したいエントリの修正が完了したら、 をクリックして、そのエントリを保存する
§03-02 : 登録済みの翻訳メモリを削除する
- 削除したいエントリの右の をクリックする
- 確認メッセージが表示されるので、削除に問題がなければ、OK をクリックする
† : 削除されたエントリの復旧はできませんので、ご注意ください
§03-03 : 登録済みの翻訳メモリをすべて削除する
- 全削除 をクリックする
- 確認メッセージが表示されるので、削除に問題がなければ、OK をクリックする
† : 削除されたエントリの復旧はできませんので、ご注意ください
§04 : 翻訳メモリの適用方法
作成した 翻訳メモリ は、プロジェクト作成 をするときに適用するかしないかを選択できます。
- プロジェクト作成 をクリックして、原稿を投入する
- 言語ペアの確認 後に、プロジェクトの確認 画面に遷移する
- プロジェクトの確認 画面の 翻訳メモリの適用 で、翻訳メモリを適用する にチェックが入っていることを確認する
† : 翻訳メモリを適用しない場合は、チェックを外してください
‡ : 翻訳メモリに登録データが存在する場合、翻訳メモリを適用する がチェックされた状態が初期設定になります(次回以降は、同じブラウザを使っていれば、前回の設定が引き継がれます) - プロジェクトの確認 をクリックして、翻訳を開始する
§05 : 翻訳メモリの適用をエディタで確認する
適用された 翻訳メモリ がどのように訳文に反映されているかは、エディタで確認できます。
原文 : 添付のドキュメントをご参照ください。
訳文 : See the attached document.
……が、日本語から英語への 翻訳メモリ に登録されている場合の例としてご案内します。
また、この例では、添付のドキュメントをご参照ください。 と、それに類似した ご利用方法については、添付のドキュメントをご参照ください。 の 2 文の翻訳例としています。
- 原文 = 添付のドキュメントをご参照ください。 は、翻訳メモリ に登録したとおり、訳文セルでは See the attached document. と訳されている
- エディタの右端に設置した CAT と書かれたタブの下に、TM 100% と表示されている
原文と翻訳メモリに登録された日本語センテンスのマッチ率(一致率)が 100% である場合に、翻訳メモリ内の対訳を訳文セルに表示します。
† : TM = Translation Memory( = 翻訳メモリ)
‡ : MT = Machine Translation( = 機械翻訳) と表示されているのは、Qlingo の出力した訳文になります(添付のドキュメントをご参照ください。 = Refer to the attached document.)
- エディタの右端に設置した CAT と書かれたタブの下に、TM 100% と表示されている
- 原文 = ご利用方法については、添付のドキュメントをご参照ください。 は、訳文セルでは Refer to the attached document for instructions on how to use it. と訳されている
- エディタの右端に設置した CAT と書かれたタブの下に、TM 62% と表示されている
原文と翻訳メモリに登録された日本語センテンスのマッチ率(一致率)が 100% 未満であるため、翻訳メモリ内の対訳を訳文セルには表示されません。
† : ただし、TM( = 翻訳メモリ)として、ある程度の一致率が認められる場合は、参考訳として翻訳メモリ内のエントリも表示されます
- エディタの右端に設置した CAT と書かれたタブの下に、TM 62% と表示されている
§06 : 翻訳メモリをエクスポートする
登録した 翻訳メモリ はエクスポート(書き出し)できます。
- エクスポート をクリックする
- 表示されたサブメニューから、希望のファイル形式を選択する
† : CSV (コンマ区切り)(*.csv) / テキスト (タブ区切り)(*.txt) / テキスト (タブ切り)(*.tsv) から選択できます。CSV (コンマ区切り)(*.csv) は、そのまま Microsoft Excel で開けますので、使いやすいかもしれません
エクスポートしたデータを他の Qlingo ユーザに渡して、そのデータを 翻訳メモリ にインポートしてもらうことで、翻訳メモリデータを共有することも可能です。
† : 翻訳メモリをインポートする際は、§02-02 : 翻訳メモリをインポートする で説明した エントリ追加 / すべてのエントリを書き換える のどちらのインポート方法を選ぶかについてご注意ください
§07 : 共有翻訳メモリについて
複数のユーザ(マルチユーザアカウント)でご契約の場合、アカウント内の全員で適用可能な 共有翻訳メモリ がご利用いただけます。† : お一人(シングルユーザアカウント)でご契約の場合、共有翻訳メモリはご利用いただけません
§07-01 : 共有翻訳メモリとは
これまでに説明した 翻訳メモリ は、あくまでもユーザ各人に紐付いた 各ユーザ専用の翻訳メモリ です。
一方、共有翻訳メモリ は、字義どおりアカウント内の全員で共有可能な翻訳メモリです。
貴社・貴団体で統一してご利用になられる文章の定訳などを登録しておくとよいでしょう。翻訳をおこなう際に、この 共有翻訳メモリ を適用しておくことで、アカウント内の全員で定訳のある文章などを統一することができます。
また、この 共有翻訳メモリ は、アカウント内のどなたかお一人が管理することになっていますので、その方(以降、所有者と呼びます)だけが、共有翻訳メモリ のエントリ追加 / インポート / 編集が可能です。他のユーザの方で、共有翻訳メモリに追加すべきエントリがあるように思われた場合は、所有者の方にお伝えください。
† : 共有翻訳メモリ の 所有者 は、日本語 → 英語 / 英語 → 日本語 で同一の方となり、別々の方がそれぞれの所有者になることはできません
§07-02 : 共有翻訳メモリの作成方法
複数のユーザのアカウント(マルチユーザアカウント)内で、まだどなたも 共有翻訳メモリ を作成されていない場合、共有翻訳メモリ を以下の手順で作成可能 です。
- メニューから 翻訳メモリ をクリックし、翻訳メモリ のページを開く
- 画面上部に 共有翻訳メモリ と書かれたテキストリンクをクリックすると、共有翻訳メモリ のページが表示される
† : まだ誰も 共有翻訳メモリ の管理者になっていない場合は、共有翻訳メモリ の作成が可能です(すでに所有者が決まっている場合は、(所有者 : aaa001) のようにどなたかのユーザ ID が表示されます) - エントリ追加 または インポート ▼をクリックし、共有翻訳メモリ を作成する
† : 共有翻訳メモリ へのエントリの登録 / インポートの方法は、前述の 翻訳メモリと同じです(§02 : 用語の登録方法 をご参照ください)
‡ : 以下では、エントリ追加 をクリックしたものとして説明します - エントリ追加 または インポート ▼ をクリックし、共有翻訳メモリ を作成しようとすると、以下の画面が表示されるので、OK をクリックする
- エントリ追加 または インポート が成功したら 所有者としてあなたの管理者 ID・ユーザ ID が表示される
† : これ以降、所有者が別の方に変わるまで、共有翻訳メモリ の エントリ追加 / インポート / 全削除 / 個別のエントリの編集・保存・削除が可能になります
‡ : 他の方々は、共有翻訳メモリ の翻訳時の 適用 と エクスポート だけが可能です
§07-03 : 共有翻訳メモリの所有者の変更
共有翻訳メモリの所有者の方が、異動や担当変更などの理由で、共有翻訳メモリの所有者でなくなった場合は、以下の方法で、所有者ご自身、または管理者の方は、共有翻訳メモリの所有者を変更可能です。
- 共有翻訳メモリ の 所有者の ID をクリックし、所有者変更 の操作画面を開く
† : 以下の画面では、所有者 : admFoobar から、user03 に所有権を譲渡するものとして説明します - 所有者変更 の操作画面では、所有者になれるユーザの方々の ID とメールアドレスがプルダウンメニューで表示されるので、所有権の譲渡先を選択する
- 所有者を決定 したら、 をクリックする
- 指定したユーザが所有者に変更され、その新しい所有者が 所有者として表示される
MEMO : 共有翻訳メモリの所有者でない方が、所有者の ID をクリックした場合、その所有者情報を閲覧できます。エントリ追加などのご要望があれば、表示された所有者の方にご依頼いただくか、所有権の変更をご依頼ください。
削除しようとしているユーザに、共有翻訳メモリ / 共有翻訳メモリに所有権がある場合は、ユーザ管理の画面で、右のように画面下の方に所有者として標示されます。
マルチーユーザアカウントの管理者の方へ :
ユーザ管理 で、共有用語集 / 共有翻訳メモリの所有者の方は、ユーザから削除することはできません。
当該ユーザを削除するには、ユーザの削除をおこなう前に、当該ユーザから、共有用語集 / 共有翻訳メモリの所有権を他の方に移管してください。
† : 削除しようとしているユーザが 共有用語集 / 共有翻訳メモリ の所有者 である場合、右図のように当該ユーザがそれらいずれか、または両方の所有者である旨が表示されます
§07-04 : 共有翻訳メモリの利用方法
共有翻訳メモリ の利用方法は、 翻訳メモリ の利用法とほぼ同じです。
すでにアカウント内のどなたかが 共有翻訳メモリ を作成済みであれば、プロジェクト作成画面 の プロジェクトの確認 の画面で、翻訳メモリの適用 セクションで 共有翻訳メモリを適用する という項目が表示されます。ここにチェックを入れておき、プロジェクトの作成 をクリックすると、共有翻訳メモリ が適用されます。
(ご自身の)翻訳メモリ と 共有翻訳メモリ の両方にチェックを入れておくことで、両方の翻訳メモリを同時に適用して翻訳することも可能です。
† : 上図の状態では、共有翻訳メモリ だけを適用することになります
(ご自身の)翻訳メモリ / 共有翻訳メモリ を適用した場合、プロジェクト一覧 には、
- (ご自身の)翻訳メモリ だけを適用 : ●
- 共有翻訳メモリ だけを適用 : ●
- (ご自身の)翻訳メモリ と共有翻訳メモリの両方を適用 : ●●
……のようにマーカが表示されますので、あとでどのような適用条件だったかを確認することができます。
† : 上図の状態では、共有翻訳メモリ だけを適用したことを意味します
MEMO : アカウント内のユーザを部署別 / 職掌別などのグループに分けて利用することもできます。アカウント内のユーザをグループ分けすることで、そのグループ内で利用可能な グループ共有翻訳メモリ が利用可能になります。運用方法は、共通翻訳メモリとほぼ同様です。詳しくは以下のページをご参照ください。