ユーザガイド > プロジェクト作成について

このページでは、Qlingo の自動翻訳機能の使い方について説明します。

§01 : 自動翻訳を開始する

Qlingo の自動翻訳を開始するには、プロジェクトの作成 から始めます。
: それぞれの自動翻訳のリクエストをプロジェクトと呼びます

メニューから プロジェクト作成 をクリックしてください。以下のような画面が表示されます。

Qlingo : プロジェクト作成 (1)

この プロジェクト作成 ページから翻訳原稿の登録をおこなえば、自動翻訳のリクエストができます。
: Qlingo 標準エンジン では、日本語から英語、英語から日本語への翻訳を提供しています。翻訳エンジン・オプションDeepLを入れると、DeepL が選択可能となり、主要ヨーロッパ言語から中国語 / 韓国語などの翻訳できます。詳しくは、APPENDIX : 翻訳エンジン・オプションの利用法 をご参照ください

§02 : 原稿を用意する

Qlingo では、以下の原稿の自動翻訳のプロジェクト作成が可能です。

  • 翻訳原稿フィールドに直接入力
    プロジェクト作成 ページの翻訳原稿フィールドにテキストを直接入力、他の文書からコピーしたテキストをペーストすると自動翻訳のプロジェクトの作成ができます。
  • Word 文書 (*.docx) : Microsoft Word 2007 以降
    : Word 97-2003 文書 (*.doc) を含む、その他のファイル形式には対応していません
  • Excel ブック (*.xlsx) : Microsoft Excel 2007 以降
    : Excel 97-2003 ブック (*.xls) を含む、その他のファイル形式には対応していません
  • PowerPoint プレゼンテーション (*.pptx) : Microsoft PowerPoint 2007 以降
    : PowerPoint 97-2003 プレゼンテーション (*.ppt) を含む、その他のファイル形式には対応していません
  • PDF (*.pdf)
    : 紙に出力された書類をスキャンし、PDF 形式で保存しただけのファイルを投入すると、文字の読み取りに間違いが含まれる場合、不要な改行が発生する場合、読み取りができずエラーになる場合があります。読み取りできずにエラーになる場合は、PDF ファイルをページ分割することで、翻訳できる可能性があります。また、パスワードで保護されている PDF やコピー不可の PDF も自動翻訳できない場合があります。PDF のページ分割、パスワードで保護されている PDF のパスワード解除については、ユーザガイド > PDF ツールについて(PDF → MS Office 変換 / PDF 分割) をご参照ください
  • テキスト文書 (*.txt)
    メモ帳などで作成し、文字コードUTF-8 と指定して保存したファイルも原稿として登録できます。
    Windows のメモ帳での保存の際に表示されるインターフェイス :
    Windows : メモ帳
    : 文字コードを UTF-8 以外で保存したファイル、ワードパッドなどでリッチテキスト形式 (RTF) (*.rtf) で保存したファイルは、プロジェクト作成に利用できません
  • URL
    任意のウェブページの URL を投入して、そのコンテンツの翻訳ができます。

MEMO : Microsoft Word 2003 / Excel 2003 / PowerpPoint 2003 以前のバージョンで作成した Word 97-2003 文書 (*.doc) / Excel 97-2003 ブック (*.xls) / PowerPoint 97-2003 プレゼンテーション (*.ppt) は、それぞれ Word 文書 (.docx) / Excel ブック (*.xlsx) / PowerPoint プレゼンテーション (*.pptx) のファイルとして保存しなおせば、プロジェクト作成に利用できます。単純にファイル名を変更(*.doc を *.docx にリネーム)するだけでは、翻訳できませんのでご注意ください

上記の条件を満たしていても翻訳できなかった場合は、翻訳不能なファイル、または翻訳にひと手間必要なファイルである可能性があります。詳しくは、翻訳可能なファイルと翻訳不能なファイル をご参照ください。

§03 : 原稿を登録する

原稿が用意できたら、プロジェクト作成ページ で、原稿の登録をおこないます。

  • テキストの場合 : いずれかの方法でご登録ください
    • 翻訳原稿と書かれたフィールド(入力欄)に直接原稿を入力する
    • 原稿となる文書を開き、必要な個所をコピーし、翻訳原稿と記載されたフィールド(入力欄)にペーストする

    Qlingo : プロジェクト作成 (2)
    通常プラン でご契約の場合は 20,000 ワード(英語原稿 : 20,000 単語 / 日本語原稿 : 40,000 文字)、Pro プラン でご契約の場合は 36,000 ワード(英語原稿 : 36,000 単語 / 日本語原稿 : 72,000 文字)までの原稿が登録可能です。
    : 無料体験でご試用の方は、5,000 ワード / ファイルまでとなります

  • Microsoft Word / Excel / PowerPoint / PDF / テキスト文書(ファイル)の場合 : いずれかの方法で 1 – 10 ファイルをご登録ください
    • 翻訳原稿ファイル(*.docx / *.xlsx / *.pptx / *.pdf / *.txt)を翻訳原稿と書かれたフィールド(入力欄)にドラッグ・アンド・ドロップする
    • 翻訳原稿と書かれたフィールド(入力欄)に表示されている ファイルを選択 をクリックして、翻訳原稿ファイルを選択する
      • 1 ファイルだけを登録しようとした場合 :
        Qlingo : プロジェクト作成 (3-a)
      • 2 ファイル以上を登録しようとした場合 :
        Qlingo : プロジェクト作成 (3-b)
        : 2 – 10 ファイルの原稿を登録する場合は、翻訳方向が一定になる原稿だけを指定してください(e.g. : 全ファイルの翻訳方向 : 翻訳前の言語 = 日本語 / 翻訳後の言語 = 英語)

    通常プラン でご契約の場合は 20,000 ワード / ファイル(英語原稿 : 20,000 単語 / 日本語原稿 : 40,000 文字)、Pro プラン でご契約の場合は 36,000 ワード / ファイル(英語原稿 : 36,000 単語 / 日本語原稿 : 72,000 文字)までの原稿が登録可能です。ファイルサイズは、通常プラン / Pro プラン 共通で 25 MB / ファイルまでとなります。
    : 無料体験でご試用の方は、5,000 ワード / ファイルまでとなります。ファイルサイズは、25 MB / ファイルまでとなります
    : ファイル原稿の翻訳でプロジェクト作成をしようとしても、マイページに戻ってしまうというケースが報告されています。この場合、貴社・貴団体のネットワーク設定に問題があるケースがあります。貴社・貴団体のセキュリティ / ネットワーク / システム管理者の方にご相談ください

  • TIP
    PDF ファイルでプロジェクト作成をしようとした場合、その PDF ファイルは翻訳前に Microsoft Word 文書 (*.docx) / Excel ブック (*.xlsx) / PowerPoint プレゼンテーション (`.pptx) に変換されます。どのファイル形式に変換するかをプロジェクト作成の段階で選択可能です。変換先ファイル のラジオボタンで、ご希望のファイル形式をお選びください。翻訳完了後に、選択したファイル形式で、原文・訳文ファイルをダウンロードでき、編集も可能です。
    : 選択したファイル形式によって、原文ファイルのワード数が多少変動する場合があります。あらかじめご了承ください
    Qlingo : プロジェクト作成 (4)

翻訳原稿のワード数は、以下のようにカウントします。

  • 日本語原稿 : 1 ワード = 2 文字
    e.g. : 45 文字 → 23 ワード
  • 英語原稿 : 1 ワード = 1 単語
    e.g. : 45 単語 → 45 ワード

: Microsoft Word で、A4 サイズ、標準的なフォント・フォントサイズの場合、約 10 ページぐらいで 5,000 ワード程度になります

§04 : 言語ペアを指定する

日本語から英語への翻訳のように、翻訳前の言語(ソース言語)と翻訳後の言語(ターゲット言語)の指定をおこないます。これを言語ペアと呼びます。

原稿の登録準備ができたら、画面右下の テキストの抽出 をクリックして、テキストの抽出をおこないます。
: もし テキストの抽出 をクリックした後に、画面上ににエラーメッセージが表示された場合は、翻訳不能なファイル、または翻訳にひと手間必要なファイルである可能性があります。詳しくは、翻訳可能なファイルと翻訳不能なファイル をご参照ください

テキストの抽出 をクリックすると、言語ペアの指定 画面がポップアップで表示されます。Qlingo が、翻訳原稿から自動判定した結果が表示されます。もし、翻訳前の言語 / 翻訳後の言語に間違いがある場合は、このポップアップ画面上でそれぞれのプルダウンメニューで適宜変更してください。

Qlingo : プロジェクト作成 (4-a)
: 言語ペアの選択を間違えると、正しい自動翻訳結果にならない場合があります。ご注意ください

§05 : プロジェクトを確認する

前画面で言語ペアの指定をおこない、プロジェクトの確認 をクリックすると、プロジェクトの確認 画面がポップアップで表示されます。

Qlingo : プロジェクト作成 (5)

この画面では、翻訳原稿の内容(原稿 / 言語ペア / ワード数 / ファイル名 / ファイルタイプ)の確認とプロジェクト名 / 完了通知 / 用語集の適用 / 翻訳メモリの適用 / 常体・敬体の統一 β / 敬称・親称の統一の設定ができます。

  • プロジェクト名(任意) : このプロジェクトに名称を設定可能(最大 150 文字)
    プロジェクト名で名称設定しない場合は、以下のような処理となります。
    • 原稿をファイルで登録する場合 : 原稿の先頭から最大 100 文字までをプロジェクト名として採用(ファイル名が 100 文字以上のファイルは登録できません)
    • 原稿をプロジェクト作成の原稿入力フィールドから登録する場合 : 先頭から最大 150 文字までをプロジェクト名として採用
  • 完了通知(任意) : 完了通知 をつけておくと、翻訳が完了した時点で、ご登録のメールアドレスに通知が届きます
  • 用語集の適用(任意) : 事前に 用語集 にエントリの登録がある場合、その登録エントリを翻訳結果に反映できます
  • 翻訳メモリの適用(任意) : 事前に 翻訳メモリ にエントリの登録がある場合、その登録エントリを翻訳結果に反映できます
  • 常体・敬体の統一 β(任意) : 翻訳先の言語日本語の場合、常体・敬体の統一 β オプションを使って、訳文の文体を 指定なし( = 混在) / 常体(だ・である) / 敬体(です・ます)のいずれかに統一できます
     : 前掲のサンプル画像には、この 常体・敬体の統一 β オプションは表示されていません
  • 敬称・親称の統一(任意) : 翻訳先の言語イタリア語 / オランダ語 / スペイン語 / ドイツ語 / フランス語 / ポルトガル語(ブラジル) / ポルトガル語(ポルトガル) / ポーランド語 / ロシア語の場合、敬称・親称の統一 オプションを使って、訳文の二人称を 指定なし( = 混在) / 敬称(フォーマル) / 親称(カジュアル)のいずれかに統一できます
     : 前掲のサンプル画像には、この 敬称・親称の統一 オプションは表示されていません

2 ファイル以上を登録しようとした場合の プロジェクトの確認 画面は、以下のようになります。
Qlingo : プロジェクト作成 (4-b)

2 ファイル以上の登録の場合、この画面からは、各プロジェクト名の変更はできません(あとで、プロジェクト一覧 の画面からの変更は可能です)。
: 完了通知 / 用語集の適用 / 翻訳メモリの適用 / 常体・敬体の統一 β / 敬称・親称の統一(任意) は、全ファイル共通で指定することが可能です
: 翻訳できないファイルが含まれていた場合、各ファイルの 備考 にその理由が表示されます

§06 : プロジェクトを作成する

プロジェクトの確認が完了したら、プロジェクトの作成 をクリックして、自動翻訳を実行します。

プロジェクトの自動翻訳が開始したら、プロジェクト作成 ページから プロジェクト一覧 ページに遷移します。プロジェクト一覧 ページについては、次章以降で説明します。

Qlingo : プロジェクト一覧